ヤブツバキ (藪椿) |
学名 : Camellia japonica 科属 : ツバキ科ツバキ属 別名 : ツバキ、ヤマツバキ |
本州〜沖縄に分布する常緑高木。葉は長さ5〜12cmの長卵形で互生する。質は厚く革質。表面は濃緑色で光沢があり、裏面は緑色。花弁は赤色で5個。雄しべの先端(葯)は黄色で、花糸は白く基部で合着する。種子を絞って食用油、整髪料などに利用される。花期は2〜3月。
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赤い花弁と黄色い葯は目立ちます。昆虫の少ない早春、メジロなどの野鳥へのアピールのように思われます。 2003.2.14 葛飾区 水元公園 | |
花は横から見るとこんな感じで、平開しません。 2009.2.18 荒川区 荒川自然公園 | |
2011.3.19 東御苑 | |
同じツバキ属の中でもヤブツバキとサザンカでは異なった特徴をもっています。サザンカ系では花弁がばらばらに散りますが、ツバキ系では左写真のように花弁の基部が合着しているので花ごと落ちます。その他、花期や雄しべのつき方(サザンカは基部が合着しない)も異なります。 2003.3.5 葛飾区 水元公園 | |
葉の表面は濃緑色で光沢があります。 2012.1.25 東御苑 | |
球形の実は、熟すと分厚い果皮が3裂して種子が顔を出します。それにしても見事な裂け方ですね。椿の種子を絞った油は食用油、整髪料などの他、昔は燃料油としても利用されたようです。 2006.9.20 小石川植物園 | |
樹皮は灰白色です。樹高は10m以上にもなるようですが、実際にそのような高木を見たことはありません。材木等の用途として大木が伐採されてきたため、といわれます。 2003.2.14 葛飾区 水元公園 |
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