イワギキョウ (岩桔梗)
学名 : Campanula lasiocarpa
科属 : キキョウ科ホタルブクロ属
別名 :   

国内では中部地方〜北海道の高山の礫地や岩間に生える多年草。根生葉は束生し、へら形で縁には粗い鋸歯がある。高さ10cmほどの花茎の先に、青紫色で長さ2〜2.5cmの花を横〜上向きに開く。花冠は鐘形で5裂し、毛はない。よく似たチシマギキョウの花には白い柔毛がある。花期は7〜8月。


キキョウの仲間ですので雄性先熟ですが、雄しべは既にしおれ、雌性期に入っていました。雌しべの柱頭は白色で3裂しています。ちなみに普通のキキョウは柱頭が5裂します。


2013.8.9
御嶽山(長野県側)


岩の間から可憐な花を咲かせていました。


2013.8.9
御嶽山(長野県側)


御嶽山・ニノ池(2,907m)近くの礫地に群生していたイワギキョウ。御嶽山では女人堂(2,470m)から頂上近くまでと、下山で通った王滝・田の原コースでもよく目にしました。


2013.8.9
御嶽山(長野県側)


【チシマギキョウとイワギキョウの違い】チシマギキョウの花冠には長い白毛が生えており、花は横〜下向きに開きます。イワギキョウは花冠に毛がなく、花は横〜上向きに開きます。


写真左:2010.8.5
木曽駒ヶ岳(長野県)

写真右:2013.8.9
御嶽山(長野県側)


根生葉はロゼット状について、へら形で縁には粗い鋸歯がまばらにつくようです。


2013.8.9
御嶽山(長野県側)

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