ヤツデ (八手)
学名 : Fatsia japonica
科属 : ウコギ科ヤツデ属
別名 : テングノハウチワ(天狗の羽団扇)

常緑低木で高さ1.5〜3m。葉は掌状で、9または7裂することが多い。20〜50個の花を球状につけ、さらに、それらの花序を集めて円錐花序を形成する。庭や路地などの半日陰でよく見る。12月に花を開く樹木は希少。花期は11〜12月。


球状の花序を集めて円錐花序(写真は上部のみ)を形成します。


2005.11.14
京都市貴船川


写真では一つの花に長い雄しべが5本ついています。しかし、雌しべはありません。この状態を雄性期といいます。
↓次項に続く。


2005.11.24
日比谷公園


やがて雄しべと花弁が落ちて、中央から5本の雌しべが伸びてくると雌性期に入ります。これは、自家受粉を避けて他の遺伝子を取り込む仕組みとされています。


2005.12.28
新宿御苑


ヤツデの葉と円錐形の花序。下の葉柄を外側に伸ばし、満遍なく光を受けようとする姿がうかがえます。


2002.11.18
21世紀の森と広場


ヤツデの実。実の先端についているのは、5本の雌しべのなごりです。


2003.2.14
水元公園

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