ミズバショウ (水芭蕉)
学名 : Lysichiton camtschatcense
科属 : サトイモ科ミズバショウ属
別名 : ベコノシタ

国内では兵庫県〜北海道の寒冷地の湿原に生える多年草。葉の展開に先立ち、純白で舟形の仏炎苞に包まれた黄緑色の肉穂花序を立てる。一つの花は直径約4mmで、雌しべ1、雄しべ4、花被片4からなる。葉は長楕円形で、長さ約80cmになる。花期は5〜6月。


ミズバショウの大群落です。朝もやに煙る尾瀬ヶ原でしたが、1時間後には快晴になりました(一つ下の写真)。


2010.6.10 AM6:56
尾瀬ヶ原
至仏山をバックにした下ノ大堀川とミズバショウの大群落

尾瀬ヶ原のビューポイント。至仏山をバックにした下ノ大堀川と水芭蕉の大群落です。1949年にヒットした「夏の思い出」という歌により、尾瀬・水芭蕉ともに特別な存在になったようです。

大きい写真


2010.6.10 AM7:53
尾瀬ヶ原
ミズバショウ (水芭蕉)

白い部分は仏炎苞。中央にあるのが肉穂花序で、小さな花が密についています。


2010.6.10
尾瀬ヶ原


清流に生えるミズバショウ。葉は、花が終わって暫くすると巨大になります。名前の由来は、大きくなった葉が芭蕉(バショウ科)に似るところからついたようです。


2010.6.10
尾瀬ヶ原
ミズバショウの花一個分の拡大

円内は、咲き始めの花一個分の拡大です。中央の突起は雌しべで、受粉が可能な状態になっています。緑のジグソーパズル状に縁取られたものは花被片で4個あります。


2010.6.10
尾瀬ヶ原


やがて、雌しべの周りに4個の雄しべが姿を現し、花粉を放出します。従ってミズバショウは雌性先熟ということになります。


2007.6.5
尾瀬ヶ原
ミズバショウの雄しべの拡大

雄しべには白い花糸があって、その先に黄色い葯がついています。


2010.6.10
尾瀬ヶ原

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