フタリシズカ (二人静)
学名 : Chloranthus serratus
科属 : センリョウ科チャラン属
別名 :   

北海道から九州に分布するセンリョウ科の多年草。山林の比較的暗い場所に生え茎は高さ30〜60cmになる。葉は対生し、上部の節につく葉は間隔が狭いので、4枚の葉が輪生しているように見える。茎の先に数本の穂状花序をだし、小さな白い花を点々とつける。花には花弁も萼もなく、3個の丸い雄しべが子房を抱く。花期は4〜6月。


葉は対生しますが、上部の節間隔が狭いので、真上から見ると4枚の葉が輪生しているように見えます(写真は斜め上から見ており、輪生でないことが分かります)。


2008.5.15
東京都港区 自然教育園


ヒトリシズカとフタリシズカの花の違い。
ヒトリシズカは花穂が1本で雄しべが線状。二人静の花穂は1〜5本でバラツキがあり、雄しべは丸い(下写真参照)。


右写真 2004.4.22
東京都文京区 小石川植物園

左写真 2011.5.9
奥高尾・小仏峠付近


フタリシズカの不思議な雄しべ。一つの花にスプーン状の雄しべを3個並べて子房を抱くようにしています。


2012.5.16
東京都板橋区 赤塚植物園


 


2007.5.2
東京都千代田区 東御苑

      ▲このページの先頭へ