フサザクラ (房桜)
学名 : Euptelea polyandra
科属 : フサザクラ科フサザクラ属
別名 : タニグワ

本州から九州に分布する落葉高木。湿気の多い谷あいや渓流沿いに生え、高さ15mほどになる。花には花弁も萼もなく、多数の雄しべが垂れ下がる。葯は長さ6〜7mmの線形で暗紅色。雌しべも多数ある。葉は互生し、長さ6〜12cmの広卵形で、先は急に尾状に尖り、縁に不揃いの鋭い鋸歯がある。果実は扁平な翼状で、黄褐色に熟すと風に飛ばされる。花期は3〜4月。


3月初旬、まだ開き始めた花が多かったようです。花には花弁も萼もなく、雄しべの葯が目立つちょっと変わった植物です。


2019.3.9
東京都 高尾山・日影沢


こちらは3月中旬の撮影。ほとんどの花が開いているようです。


2018.3.15
東京都 高尾山・日影沢


赤い花を房状につけ、樹皮がサクラに似ているのが名前の由来といわれます。


2018.3.15
東京都 高尾山・日影沢


葉は広卵形で不揃いの粗い鋸歯があり、先端は長く突出します。


2007.5.16
東京都文京区 小石川植物園


果実は扁平な翼状になっていて、熟すと風散布をします。写真は若い果実。


2007.5.16
東京都文京区 小石川植物園

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