フッキソウ (富貴草)
学名 : Pachysandra terminalis
科属 : ツゲ科フッキソウ属
別名 : キチジソウ

北海道〜九州の山地に生える常緑の亜低木。茎の下部は匍匐し、上部は立ち上がって高さ20〜30cmになる。葉は楕円形で厚く、縁の先端側に粗い鋸歯がある。茎の先に穂状花序をつけ、多数の雄花と少数の雌花を同一の花序につける。実は白く熟す。花期は3〜5月。
フッキソウ

多数つく雄花は雄しべが4本。雌花(写真では見えていません)は先端が2裂します。雄花雌花とも花弁はありません。なお、属名のPachysandraはギリシャ語の太い(pachys)雄しべ(andros)からついたそうです。
ウむ〜確かに太い。


2004.4.1
台東区 上野公園
匍匐し、立ち上がったフッキソウ

茎の下部は匍匐し、上部は立ち上がって茎頂に穂状花序をつけます。


2003.4.3
東御苑
フッキソウの雌花

雌花です。写真左の円内と、右はその拡大。

花序の上部に多数の雄花をつけ、下部の目立たないところに雌花を少数つけます。


2012.3.29
板橋区 赤塚植物園
上高地のフッキソウ

自生のフッキソウ。標高約1500mの上高地に生えていました。


2009.5.27
長野県 上高地
フッキソウの実

フッキソウの白い実。2個の柱頭が角のように残って、ユーモラスな感じがします。


2011.12.10
板橋区 赤塚植物園

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