キツネノマゴ (狐の孫)
学名 : Justicia procumbens
科属 : キツネノマゴ科キツネノマゴ属
別名 :   

本州〜九州、朝鮮、中国などに分布する一年草。茎は四角で下向きの毛を密生し、高さ10〜40cm。葉は対生し、長楕円形で長さ2〜5cm。枝先の穂状花序に1〜3個の花を咲かせる。花は淡紅色または淡紫色の唇形花で長さ5〜7mm。花期は8〜10月。
キツネノマゴ

花は一見、シソ科のように見える唇形花冠です。上唇は白色で小さく先端は2裂します。下唇は淡紅色または淡紫色で先端は浅く3裂します。雄しべは2個、雌しべは1個です。


2010.9.10
小石川植物園
キツネノマゴの蜜標

草丈は10〜40cmと低いので、上から見ると突き出した下唇の淡紅色が目につきます。拡大するとピンク地に鮮明な白い斑があります。これが虫を誘う蜜標になっているようです。


2009.8.26
東御苑


「キツネノマゴ」おもしろい名前ですが、その由来には定説がないようです。穂状花序を狐の尾に、小さな花を孫にたとえた等、諸説あるようです。


2010.9.10
小石川植物園


キツネノマゴで吸蜜するシジミ蝶。


2010.9.10
小石川植物園

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