キショウブ (黄菖蒲)
学名 : Iris pseudacorus
科属 : アヤメ科アヤメ属
別名 :   

ヨーロッパ原産で明治中頃に渡来したアヤメ科の多年草。花茎は高さ60〜100cm。葉は長さ60〜100cm、幅2〜3cmの剣状。花は全体が鮮やかな黄色。外花被片3個は広卵形で大きい。内花被片3個は極めて小さい。雄しべ3個。雌しべ1個は先端で3裂。花期は5〜6月。


キショウブの花。外花被片3個は大きくて茶色の模様が入り、下にだらっと垂れています。上部で先端のギザギザしたものが3裂した雌しべです。通常は下写真のように外花被片の基部に被さっています。


2002.5.8
松戸市 21世紀の森と広場


通常、雌しべの裂片3個は外花被片の基部に被さっています。雄しべは丁度その中に収納される形で見えていません。
【下に円内の拡大写真】


2010.5.21
東京都文京区 小石川植物園


【上写真円内の拡大】


2010.5.21
東京都文京区 小石川植物園


3つの雌しべの裂片が外花被片から離れた状態。雄しべの葯がはっきり見えています。


2010.5.13
東京都千代田区 東御苑


観賞用として移入されましたが、丈夫な植物であるため、各地の水辺で野生化しているそうです。在来アヤメ属との交雑が憂慮されています。(国環研の要注意外来生物)


2002.5.12
市川市 大町公園

      ▲このページの先頭へ