ウチダシクロキ (打ち出し黒木)
学名 : Symplocos kawakamii
科属 : ハイノキ科ハイノキ属
別名 :   

小笠原諸島の父島にのみ生育する高さ0.5〜2mの常緑低木。葉は楕円形で厚く、縁が裏面にカールする。葉腋に白い小さな花を数個つける。花冠は5深裂し、雄しべ多数。小笠原諸島には同属の植物として、本種の他にチチジマクロキとムニンクロキがある。花期は11月頃。


花冠は白色で5深裂し、長い雄しべが多数あるので見栄えがします。ハイノキ属の花は小さくて、白色・5深裂・長い雄しべのものが多いようです。(例:ハイノキ、サワフタギ、クロキ等)


2013.11.8
東京都文京区 小石川植物園
(温室)


ウチダシクロキは小笠原諸島の父島にのみ生育する希少植物です。レッドデータブックによりますと絶滅危惧TA類(CR):「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」となっております。
なお、小笠原諸島のハイノキ属には本種の他にも「ムニンクロキ 絶滅危惧TA類(CR)」と「チチジマクロキ 絶滅危惧TB類(EN)」の2種があります。


2013.11.8
東京都文京区 小石川植物園
(温室)


全体の様子。


2013.11.8
東京都文京区 小石川植物園
(温室)


葉は楕円形で厚く、縁が裏面にカールしています。いかにも乾燥に強そうな葉です。


2013.11.8
東京都文京区 小石川植物園
(温室)

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