ジュズダマ (数珠玉)
学名 : Coix lacryma-jobi
科属 : イネ科ジュズダマ属
別名 : ズズコ、トウムギ

東南アジア原産で、日本へは古い時代に渡来し、湿地などで野生化している。茎は株立ちになり高さ1〜1.5m。葉は長さ30〜60cmでトウモロコシの葉に似る。花序の基部には雌花がつき白い糸状の柱頭が顔を出す。その先端に雄花が黄色い葯を垂らす。花期は8月〜10月。


花序の基部につく雌花(雌小穂)は卵球形の苞鞘に包まれて見えません。白い糸状に2岐した柱頭だけが顔を出します。苞鞘の先端には雄花序がついて黄色い葯を垂らします。

なお、同一花序内においては、柱頭が活発な時点では雄花を開かないようです。柱頭がしおれた時点(写真左上の茶色い糸状)で雄花が開くようです。


2008.9.2
新宿御苑


花序の先端についた多数の雄花。


2002.8.7
松戸市 21世紀の森と広場


全体の様子です。


2004.7.2
松戸市 21世紀の森と広場


名前の由来になったジュズダマ(数珠玉)の実*です。表面は硬いのですが中心に糸を通すような穴があり、数珠や首飾りに利用したといわれます。
*表面の光沢のある部分は、実を包んでいた苞鞘というものが硬化したものだそうです。


2004.1.15
市川市 大町公園

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