ヤナギラン (柳蘭)
学名 : Chamerion angustifolium
科属 : アカバナ科ヤナギラン属
別名 :   

アジア、アメリカ、ヨーロッパなどの北半球に広く分布する多年草。日本では中部地方以北の高原に自生する。葉は互生し、ヤナギに似る。高さ1mほどになり茎の先に総状花序をつくる。花弁は紅紫色で4枚、萼は細長く4裂、雄しべ8本、雌しべの柱頭は4裂。花期は7〜9月。
ヤナギランの花

紅紫色の花は径3cmほど。花弁の間から見えるのは細長い萼片。雄しべは8本で長短があり、雌しべの先端(柱頭)は4裂して反り返ります。なお、柱頭が4裂するのは雄しべが花粉を出し切ってから。すなわち、ヤナギランは雄性先熟ということになります。


2010.8.21
入笠湿原(長野県)


花の後ろ姿です。


2010.8.21
入笠湿原(長野県)


ヤナギランは英名で「Fireweed」と呼ばれ、山火事の跡地などにいち早く群落を作る、パイオニア的な植物といわれます。


2010.8.21
入笠湿原(長野県)


葉は名前の通りヤナギに似ています。


2010.8.21
入笠湿原(長野県)

      ▲このページの先頭へ