フヨウ (芙蓉)
学名 : Hibiscus mutabilis
科属 : アオイ科フヨウ属
別名 : キハチス、モクフヨウ

国内の暖地、台湾、中国に分布する落葉低木。葉は互生し、直径10〜20cmで掌状に浅く3〜7裂する。基部は心形で、縁には鈍鋸歯がある。7〜10月、枝の上部の葉腋に淡紅色の花を咲かせる。直径10〜14cmの大輪で、1日でしぼむ。果実(さく果)は直径約2.5cmの球形で、熟すと5裂して長い毛のある種子を多数出す。


フヨウの果実は熟すと5裂して多数の種子を出します。種子は腎形で片面にのみ長い毛が生えています。


2002.12.5
東京都江東区 夢の島熱帯植物館


裂開前の果実。赤みを帯びていました。


2003.1.8
東京都文京区 小石川植物園


こちらも裂開前の果実。淡い緑色をしていました。


2010.12.28
東京都墨田区 向島百花園


公園などでよく見かけるフヨウの冬の造形。


2007.1.23
東京都文京区 小石川植物園


花期には大きくて見栄えのする花を次々と開きます。しべ部はアオイ科特有の構造(花柱に雄しべが合着)をしています。


ちなみに「芙蓉」を辞書で引くと
@ハスの花の別称。美人のたとえ。
Aアオイ科の落葉低木。東アジア暖地の原産。九州・沖縄に自生。高さ1〜2メートル。夏から秋に淡紅や白色の大形の一日花を開く。観賞用。樹皮は製紙に用いる。木蓮(きはちす)、木芙蓉(もくふよう)。
B芙蓉峰は富士山の雅称。


2004.9.1
東京都千代田区 東御苑


葉と蕾です。


2006.8.17
東京都千代田区 東御苑

      ▲このページの先頭へ