タラヨウ (多羅葉)
学名 : Ilex latifolia
科属 : モチノキ科モチノキ属
別名 :   

関東以西の本州から四国・九州、および中国に分布する常緑高木。雌雄異株。葉は互生し、長さ10〜20cmの長楕円形で厚く表面は光沢がある。葉腋に淡黄緑色の小さな花を密につける。花弁と雄しべは4個。雌花では雄しべは退化し、子房が大きく目立つ。花期は5月頃。


【これぞ葉書】
タラヨウの葉の裏に釘先などで傷をつけると黒く変色するので文字を書くことができます。この特性がインドで経文を書く時に使われた多羅樹(ヤシ科)という木に似ており、多羅葉の名前の由来といわれます。

また「葉書の木」「郵便局の木」とも呼ばれ、郵便局のシンボルツリーとして植えられることも多いようです。


2007.2.27
小石川植物園


雌花の拡大です。中央に緑色の大きな子房があって、その上部は粘性で透明感のある柱頭が目立ちます。
僅かな時間差だと思うのですが、周りは花が終わって実になりかけています。子房が大きくなり柱頭の跡は赤茶色になっています。


2010.5.21
小石川植物園


こちらは雄花序。長い雄しべの小花を密につけています。


2004.4.22
小石川植物園


葉腋についた淡黄緑色の花序。


2003.4.22
小石川植物園


赤く熟した実。


2010.12.12
東御苑

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