ショウジョウバカマ (猩々袴)
学名 : Heloniopsis orientalis
科属 : ユリ(シュロソウ)科ショウジョウバカマ属
別名 :   

北海道から九州までの、やや湿った場所に生える多年草。平地から高山まで垂直分布が広い。花の色は淡紅色から濃紅色まで変化が多く、白色のものもある。花被片は6個あり、線状倒披針形で長さ1cmぐらい。雄しべは6個あり、花糸は花被片と同長か、やや長い。根生葉は多数つき、倒披針形で長さ7〜20cm、幅1.5〜4cm。花茎は円筒形で葉はないが、数個のりん片葉をつける。


早春を感じさせる淡紫色の可憐な花。開花期は平地や低山では3〜4月、高山では雪解け後の7月頃に咲くようです。


2012.3.29
東京都板橋区 赤塚植物園


花茎には葉をつけませんが、数個のりん片葉をつけます。


2012.3.29
東京都板橋区 赤塚植物園


根生葉は多数ロゼット状につけます。ショウジョウバカマの袴とは、根生葉の姿からつけられた名前だそうです。


2013.5.9
秋田県仙北市角館の庭園


猩々の名にふさわしく赤い色の花を咲かせるショウジョウバカマ。尾瀬ヶ原では5〜6月頃に開花します。


2007.6.5
尾瀬ヶ原(群馬県)


標高約2,600mの千畳敷カールでは7月の終わりごろに咲いていました。平地から高山まで垂直分布の広いことが分かります。


2008.7.29
中央アルプス・千畳敷カール(長野県)

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