コウメバチソウ (小梅鉢草)
学名 : Parnassia palustris var. tenuis
科属 : ユキノシタ科ウメバチソウ属
別名 :   

中部地方以北〜北海道に分布するユキノシタ科の多年草。ウメバチソウの高山型変種で全体的に小型。花茎の先端に梅に似た白い花を1個つける。雄しべ5個、雌しべ1個、特徴のある仮雄しべは5個。仮雄しべの上部は糸状に9〜11裂する。その先端に球状の白色および黄色の腺体がついて美しい。花期は8〜9月。


大変にユニークで美しい花です。しかし、花の径は1.5cmほどで、この素晴らしいアートな美を知ったのはPCに画像を取り込んでから。もっとパチパチ撮っておけばと後悔しております。
大きい写真

※ コウメバチソウは仮雄しべ(糸状のもの)が9〜11裂するのに対し、母種であるウメバチソウは12〜22裂するそうです。写真のものは11裂と判断し、コウメバチソウとして取り扱いました。


2010.8.5
木曽駒ヶ岳・千畳敷(長野県)


名前の由来は、花の形が家紋の梅鉢に似ているから付けられたそうです。


2010.8.5
木曽駒ヶ岳・千畳敷


開花して間もない頃は、5個ある雄しべは雌しべを覆っています。やがて雄しべは1個ずつ雌しべから離れ外側に反っていきます。(写真では、まだ2個の雄しべが被さっている状態です)


2010.8.5
木曽駒ヶ岳・千畳敷


全ての雄しべが雌しべから離れました。そして子房(雌しべ)の先には柱頭が顔を出しています。


2010.8.5
木曽駒ヶ岳・千畳敷


  


2010.8.5
木曽駒ヶ岳・千畳敷

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