カリン (花梨)
学名 : Chaenomeles sinensis
科属 : バラ科ボケ属
別名 : カラナシ、アンランジュ

落葉高木で7〜8mになる。葉は楕円形から倒卵形で互生し、縁には鋸歯がある。春、若い枝の先に、淡紅色の綺麗な花をひとつずつ開く。実は堅く酸味が強いので生食には向かないが、加工して食される。花期は4月頃。



カリンというと果実の方がよく知られているようです。ところが花もこの通りの美しさで存在感を示しています。花の直径は約3cm。


2003.4.22
小石川植物園


淡紅色の花とみずみずしい若葉が、穏やかな春の日差しに調和します。


2004.4.1
東御苑


新芽のころ。
上の方には蕾も見えます。


2004.2.17
小石川植物園


樹皮は自然剥離により、カリン独特の斑紋が出来ます。色は手前のような黄緑色と右奥のような茶褐色に大別されます。


2003.5.13
小石川植物園


カリンの実です。
私は子供のころ、カリンという存在を知りませんでした。初めて知ったのが宮沢賢治の「風の又三郎」を読んだときでした。 (--;)

その一節より
「どっどど どどうど どどうど
どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど
どどう」


2003.12.24
小石川植物園


冬芽です。
乳白色の薄い膜に覆われていました。


2005.1.4
東御苑

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