オキナグサ (翁草)
学名 : Pulsatilla cernua
科属 : キンポウゲ科オキナグサ属
別名 :   

国内では本州、四国、九州に分布する多年草。根生葉は長い葉柄のある2回羽状複葉で、小葉はさらに2〜3深裂する。茎葉は柄がなく、線状の裂片に分裂する。鐘形で長さ3cmほどの花を下向きに開く。花弁状の萼の外側は長い白毛でおおわれ、内側は暗赤紫色。花期は4〜5月。


花弁はなく、花弁状の萼片は6個あります。内側は暗赤紫色ということですが、光が透過すると葯の黄色と相まって大変美しく見えます。


2013.4.23
東京都板橋区 赤塚植物園


雄しべ、雌しべ(花柱)ともに多数あります。花柱は花後に長く伸び、白い羽毛状に変化します。(一番下の写真)


2015.4.6
東京都板橋区 赤塚植物園


咲き始めの花は上をむいているようです。


2013.3.22
東京都板橋区 赤塚植物園


花が開ききるとうなだれるように下を向きます。


2012.4.13
東京都板橋区 赤塚植物園


花が終わるころには花茎を伸ばし、萼の中から溢れんばかりの花柱が出てきます。この時の花柱はまだ薄い緑色をしています。


2013.4.28
東京都文京区 小石川植物園


果実(種子)が熟すと花柱は枝毛を出して白く柔かい羽毛状となり、これが翁草の名前の由来といわれます。


2008.5.21
東京都文京区 小石川植物園

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