アブラチャン (油瀝青)
学名 : Parabenzoin praecox
科属 : クスノキ科クロモジ属
別名 : ムラダチ

落葉低木で高さ4mほど。葉は互生し、卵形で先は尖る。葉の展開に先だって小さな淡黄色の花を咲かせる。チャン(瀝青:れきせい)とは昔、果実や樹皮の油を灯火用にしたことによる。株立ちになることから別名をムラダチ。雌雄異株。花期は3〜4月。


これは雄花です。花被片が6枚、雄しべが9個(外側6、内側3)。1つの花芽に数個の花がつきます。写真では1つだけ花が咲き、開きかけのものが3つ見えています。


2005.3.26
小石川植物園


これも残念ながら雄花です。尖っているのは、これから展開する葉芽。
ちなみに雌花は、中央にある球形の子房が目立つので、判別は簡単なようです。


2005.3.26
小石川植物園


  


2006.3.22
東御苑


アブラチャンの冬芽。


2006.1.19
小石川植物園


実は直径約1.5cmで秋には黄褐色に熟します。油瀝青(アブラチャン)の名前の由来は、実から灯火用の油を採ったことによるそうです。


2011.7.9
東御苑

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